きょうの株の見通しを鈴木皓太が解説。予想レンジは昨日のアメリカ株の上昇を受け、堅調に推移していくとみられる。先週末のアメリカの雇用統計は弱い結果だったが、失業率は4.2%とそこまで悪くなかった。その背景にはニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が指摘するように、低採用低解雇経済という環境があるとみられる。過去のアメリカの利下げ局面では、利下げ前後で景気後退に陥る景気後退時の利下げと予防的利下げに分けられる。今の経済環境であれば予防的利下げのパターンになると想定される。S&P 500のパフォーマンスにおいて、景気後退時の利下げでは企業業績が悪化しやすいので株価は難調に推移しやすい傾向がある。予防的利下げでは、金融環境が緩和していくので株価が上昇しやすいと考えられる。