アメリカの5月の「消費者物価指数」は、1年前から3.3%上昇したが、変動の激しい「食品」「エネルギー」を除いた「コア指数」でみても、1年前から3.4%上昇と市場予想を下回ってる。これを受けて外国為替市場では、急速にドル安・円高が進んだ。当面は現在の政策金利が維持された上で、FRB(連邦準備制度理事会)の利下げ開始への期待が高まったため。その政策金利を決めるのが、今から5時間後に結果が発表される(FOMC)。政策金利が維持される見通しの中で焦点となってるのが年内の利下げの見通し。FRBは、前回の3月時点で年内3回の利下げを見込んでいたが、インフレ率が十分に減速していないため、利下げは始まっていない。世界の株式相場では去年の後半からアメリカの利下げを期待して、強気の相場とも言えるような状況が続いていて、主要な株価指数は、過去最高値圏にある。