ニューヨークの国連本部で開かれた地球規模の課題への対応に必要な国際協力を話し合う未来サミットで、国際社会の具体的な行動指針を示した成果文書「未来のための協定」が採択された。22日から始まった未来サミットでは冒頭、地球規模の課題への国際社会の具体的な行動指針を示した成果文書「未来のための協定」が採択された。協定は持続可能な開発と開発資金、国際の平和と安全など5つの章に分かれていて国際協力が求められる幅広いテーマを網羅している。国連のグテーレス事務総長は「人は過去については合意できないものだ。信頼を再構築するためには現在から始め未来を見据えなければならない」と述べ、国際社会が気候変動などの共通課題に一致して取り組むよう呼びかけた。しかし採択に先立ってロシアや北朝鮮など6か国が協定の草案について「内政干渉につながりかねない」として修正案を提出し不満を表明し、未来に向けて国際協力をアピールする場で分断が浮き彫りになる形になった。