ナスダック市場で27日、「エヌビディア」の終値が先週末比で16%下落した。現地メディアによるとエヌビディアの時価総額は約92兆円の損失で米国企業として過去最大の減少額という。背景には中国の新興企業「DeepSeek」が開発した生成AIの影響がある。AI研究者・今井翔太さんは「最先端生成AIを一つ作るのに数百億円かかるがDeepSeekは8億円で最先端生成AIと同じくらいの性能を出している」とした。低コストの生成AIの開発で、米国企業のAI分野の競争が激しくなる懸念から、売り注文が広がった。一方でDeepSeekについて今井翔太さんは「中国政府にとって都合の悪いことは出力しにくい設計になっていると感じる」と中国製AIの性能を疑問視する見方もあるということ。