漏えいした個人情報が別の犯罪者の手に渡ればディープフェイクを使った新たな犯罪が発生する危険がある。ニコレッティ氏は「人間がディープフェイクを見抜くことはできない。人工知能に対抗するには人工知能を使うしかない」と話す。ディープフェイクを見抜く技術の開発は世界各地で進められている。アメリカにのあるベンチャー企業はディープフェイクの検知で注目されている。動画や画像を読み込ませて分析し、AIがつくったフェイクをAIが見抜く。だが、ディープフェイクの進化は早く、今後解析で判別できないものが登場する可能性は高いという。ディープフェイクの規制を求める声は世界各地で高まっている。韓国ではディープフェイクでつくられた性的コンテンツを個人的に見ることも所持することも禁止する法案が可決された。日本でも今法整備に向けた動きが進んでいる。