埼玉県深谷市からネギの話題。深谷市内にある埼玉工業大学の研究室に訪れた。農家では大量の葉を処理しなければならないという困りごとを抱えている。この葉を生まれ変わらせたのが箸置き。ネギの葉を細かく刻んで薬品に浸す。薬品に浸した状態のものを3時間ほど加熱していく。加熱すると色素が抜け出す。中の白く薄いものはネギの繊維。ろ過器でこしていく。そうすると白い部分だけ取り出すことができる。これがセルロースという繊維成分になる。プラスチック製品は作る際に樹脂を使用するが、ネギの葉由来のセルロースは樹脂の代わりになるという。合成樹脂というのは石油由来であるが、ネギの葉由来のセルロースを加えることで石油を使う量を減らしながらプラスチック製品を作ることができる。ネギの葉12カット分で1つの箸置きができる。開発者の本郷教授は他にも植物由来のセルロースを有効活用した研究を行っている。本郷教授は「地元のお土産物を作って産業化し、農家さんの新しい収益源となることが一番の目標」等と話した。