アフリカ最大の経済大国南アフリカ。友好国だったアメリカとの関係が急速に悪化している。トランプ政権の対応に影響を与えていると言われるのが南アフリカ出身の実業家・イーロン・マスク氏。以前から「南アフリカで白人の権利が脅かされている」と主張してきた。アメリカとの関係に揺れる南アフリカを取材。かつて白人が支配し黒人が差別されてきた南アフリカ、アパルトヘイトなどによって白人が多くの土地を占有する一方黒人は郊外に追いやられてきた。ネルソン・マンデラ氏が黒人初の大統領になってからも格差の解消は進まず今も人口の7%の白人が農地の70%を所有するなど、いびつな状態が続いている。マスク氏は「白人に対するジェノサイドが公然と呼び掛けられている」と主張している。新たな法律は白人の財産を奪う差別的なものとして南アフリカへの援助を凍結する大統領令に署名した。アメリカは年間約3億ドルを南アフリカに援助している。その大部分がエイズ対策に充てられてきた。