ノルウェー科学文学アカデミーは、フィールズ賞と並び数学のノーベル賞とも呼ばれる「アーベル賞」の受賞者に日本人としては初めて京都大学数理解析研究所・柏原正樹特任教授を選んだことを発表。1974年に京都大学で理学博士となり、その後、京都大学数理解析研究所の所長を経て、2010年から特任教授を務めている。2018年に京都賞を受賞し、同じ年には優れた数学者に贈られる国際的な賞・チャーン賞を受賞している。今回の受賞は代数解析学の分野で「D加群」と呼ばれる理論を構築し、50年以上にわたって数学の新たな道を切りひらいたことなどが高く評価されたという。授賞式は5月20日にノルウェーのオスロ大学で行われる予定。