フランスでは6日、第二次世界大戦で米国軍を主体とする連合軍がナチスドイツに占領されていたフランス北西部に上陸したノルマンディ上陸作戦から80年を記念する式典が行われた。式典には、フランスのマクロン大統領や米国のバイデン大統領らに加え、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加した。マクロン大統領は演説で、対戦当時の状況と現在のロシアによるウクライナ侵攻を重ね、“私たちの大陸に再び戦争が訪れ、力ずくで国境を変えようとする者たちと直面している。私たちはここにいて力を失うことはない”と述べ、ウクライナへの支援を継続する姿勢を強調した。またゼレンスキー大統領が報道陣から“ウクライナへの「上陸作戦」を望むか”と問われ“そう願う”と応じる場面もあった。ウクライナへの支援を巡っては、欧米各国の間で供与した兵器によるロシア領内への攻撃などについて温度差も指摘されている。ゼレンスキー大統領はこの後、バイデン大統領やマクロン大統領らと会談する予定で、ロシア軍の攻勢を前にどのような協力を引き出せるかが焦点。