アメリカ・バイデン大統領は日本時間の今朝、NATO(北大西洋条約機構)の首脳会議が終わったあと単独の記者会見に臨んだ。こうした会見は8か月ぶり。みずから失敗を認めたテレビ討論会のあとでは初めて。これを前に、参加国の首脳陣とともに行った演説でバイデン大統領は登壇したゼレンスキー大統領を誤ってロシアのプーチン大統領と紹介した。間違いにすぐ気付き訂正したが、言動が注目される中、メディア各社が相次いで伝える事態となった。今週、ワシントンでホスト役を務めたNATO首脳会議では大統領の思考の明晰さとスタミナについて注目されてきた。3日間のサミットの終わりにバイデン大統領は世界の首脳の考えが勝利したと称え、米国にとり最も重要な軍事同盟であるNATO加盟国の団結への力となった。しかし、大統領に対する疑念が民主党有力議員の間でも強まっている。ABCニュースとワシントンポストによる世論調査の最新結果が発表され、バイデン対トランプでは討論会のあとも変わらず接戦で、トランプ氏支持47、バイデン大統領46%となった。同じ調査でハリス副大統領対トランプ氏についても尋ねたところハリス氏がリードしトランプ氏は46%の結果となった。バイデン大統領が攻撃を受ける中ハリス副大統領は選挙戦でバイデン大統領を徹底的に擁護。俳優で民主党の大口献金者ジョージ・クルーニー氏はバイデン大統領の選挙戦撤退を要求している。ペロシ元下院議長は近いうちでの判断を求めた。