フランスパリを代表する観光名所でユネスコの世界遺産にも登録されているノートルダム大聖堂は2019年4月、炎に包まれ、甚大な被害を受けた。あれから5年、現地では修復が進められ、来月8日に一般公開が再開される。一般公開の再開を前に東京・江東区ではきょうからノートルダム大聖堂の歴史や修復されていく様子を体感できるユニークな特別展が始まる。中継で伝える。大聖堂のステンドグラスを模した装飾。さらにさまざまな写真などのパネルが並べられている。東京江東区にある日本科学未来館特別展の会場。こちらできょうから始まる特別展だが、特徴がある。会場を見るとさまざまな写真パネルが並んでいるが、解説の字などはない。代わりにパネルの前に台がある。特殊なタブレットを台の上に描かれているマークにかざす。これは建設中の大聖堂の様子で、AR技術を使ってさまざまなコンテンツを忠実に再現されており、360度動かして建設中の大聖堂を見ることができる。当時の街並みも空も足元も見ることができる。まさに体験型の特別展。会場にはほかにもフランスの歴史、あるいは大聖堂の美術、建築に関するさまざまな展示がある。中でも今回の特別展で力を入れているのが1800年にノートルダム大聖堂で行われたナポレオンの戴冠式、その様子を描いた絵画。ルーヴル美術館に収蔵されている10メートル近い絵画の世界をコンテンツに忠実に再現した。絵画に描かれていない角度なども歴史監修のもと忠実に再現されている。特別展を企画したパリノートルダム大聖堂製作委員長・坂本達也さんに話を聞く。