政府はAI、人工知能を使った発明について発明に使ったAIの開発者も共同発明者として特許権を認める検討に入る。発明する際、利用したAIの開発者の扱いはこれまであまり議論されなかったが、政府はAIの開発者についても特許権などの権利保護を考える必要があると判断した。制度が変われば、発明者として認められたAI開発者も特許使用料などの対価を受け取れるようになる。政府は今年6月頃に策定する知的財産推進計画2025でAI開発者にも特許権を認めるか検討する方針を反映する。AI分野の研究資金を増やしてさらなる技術革新を促すことやAI関連産業の発展につながるとみている。研究開発にAIを活用する動きは急速に広がっていて去年のノーベル化学賞はタンパク質の立体構造を予測するAlphaFoldの開発者らが受賞し創薬業界では中外製薬が独自に開発したAIを使って製品開発をしている。(日経電子版)