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「生理学・医学賞」 のテレビ露出情報

ノーベル賞で日本人の研究者の受賞が続いている。化学賞には京都大学理事の北川進さんらが選ばれた。6日に発表された生理学・医学賞は大阪大学特任教授の坂口志文さんらに贈られることになった。坂口さんは、体を守る免疫が過剰に働いてしまうのを抑える制御性T細胞を発見したことが評価された。今回は、生理学・医学賞についての研究意義と背景を読み解く。
制御性T細胞とは、T細胞と呼ばれる免疫細胞の働きが過剰になったときにブレーキ役として免疫システムを調整する役割を担う。坂口さんの受賞理由は、それまでの免疫学を大きく覆した制御性T細胞の発見と、これががん・自己免疫疾患の新たな治療法につながったこと。坂口さんは京都大学医学部の学生時代、最初は精神科医を目指していたが自己免疫疾患に興味を持ち、医師への道を進むのをやめて愛知県がんセンターに無給の研究生として移った。このとき、T細胞の中に免疫を抑える細胞が存在しているという仮説はブームとなっていたが、他の研究者たちは特定できず存在事態が疑われるようになっていた。しかし、坂口さんは地道に研究を続け、多様なT細胞の中から探し当て1995年に発表し制御性T細胞と命名。最初の仮説から20年近くが経過していた。その後、重要な役割を果たしたのが今回の共同受賞者のメアリー・ブランコウさんとフレッド・ラムズデルさん。2人は重い自己免疫疾患を引き起こす遺伝子を発見したが、それは制御性T細胞を作るための遺伝子だった。これによってついに制御性T細胞が自己免疫疾患に関係していることが証明された。
坂口さんの発見は医療分野への応用が期待されている。例えば制御性T細胞を増やすことで臓器移植の拒絶反応を抑えられることが実証されている。最も期待を集めるのはがん治療への利用で、制御性T細胞を減らしてから他の治療と組み合わせることで、がんをもっと効果的に治療できるのではと世界で臨床試験が行われている。坂口さん自身も制御性T細胞を使った医療の実用化に向けて研究を続けている。坂口さんが免疫学に魅せられたのは免疫学に哲学的なところがあるからだという。坂口さんは「私たちの体をつくる自己と非自己の境界は不明瞭というのが本質。免疫細胞が自己を見誤るのはある意味自然なこと。制御性T細胞はバランスをとるために存在している」と語っている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年10月8日放送 23:30 - 23:40 NHK総合
時論公論(時論公論)
ノーベル賞で日本人の研究者の受賞が続いている。化学賞には京都大学理事の北川進さんらが選ばれた。6日に発表された生理学・医学賞は大阪大学特任教授の坂口志文さんらに贈られることになった。坂口さんは、体を守る免疫が過剰に働いてしまうのを抑える制御性T細胞を発見したことが評価された。今回は、生理学・医学賞についての研究意義と背景を読み解く。
制御性T細胞とは、T細[…続きを読む]

2025年10月8日放送 19:00 - 19:33 NHK総合
NHKニュース7(ニュース)
ノーベル化学賞を北川進さんが受賞。北川さんは有機物と金属を組み合わせた化合物研究に取り組む中で、極小の穴を多く持つ多孔性金属錯体を開発した。多孔性金属錯体は穴の大きさを分子レベルで思い通りに変えることが出来るので、特定の気体を閉じ込めたり目的物質だけを取り出すことが可能に。この技術によって水素の安全かつ効率的な貯蔵が出来るようになるなど、様々な分野で実用化に[…続きを読む]

2025年10月8日放送 18:10 - 19:00 NHK総合
首都圏ネットワーク(ニュース)
今年のノーベル化学賞の受賞者に、多孔性金属錯体と呼ばれる極めて小さい穴を多く持った材料を開発し、材料化学に新たな分野を確立した京都大学理事の北川進さんが選ばれた。日本からのノーベル賞受賞者は去年の日本被団協に続き2年連続で、個人ではアメリカ国籍を取得した人を含めおととい生理学・医学賞の受賞が決まった坂口志文さんに続いて30人目。

2025年10月8日放送 15:49 - 19:00 TBS
Nスタ(ニュース)
坂口志文さんと共に今年のノーベル生理学・医学賞に選ばれたものの、連絡がつかなかったアメリカの研究者がついに受賞について知ることになった。フレッド・ラムズデルさんは発表当時、ハイキングに出かけていて携帯電話を機内モードにしていたため、ノーベル委員会は受賞を伝えられなかった。発表から半日近く経過し電波が入る町に到着すると、妻の電話が鳴りやまなかったという。ノーベ[…続きを読む]

2025年10月8日放送 5:50 - 9:00 日本テレビ
ZIP!?よミトく!
ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文氏が発見した「制御性T細胞」について解説。T細胞は、病原体など異物を攻撃する免疫の働きのことで、制御性T細胞はキラーT細胞に指示を出すヘルパーT細胞にブレーキをかける役割がある。制御性T細胞の動きを人工的に強めたり増やしたりすることで、花粉症などのアレルギー、リウマチ、糖尿病などの治療・予防に期待できるという。

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