アフリカ東部に位置するケニアは、豊かな自然が広がり、コーヒーや紅茶などが主要産業である。その土地で現在行われているのが養蜂だ。ハチミツは収穫までに何ヶ月も待たなくてはならないが、ハチの毒は毎日収穫できるため、収入が安定するという。機械のスイッチを入れるとハチを刺激する電流が流れ、ハチがそのワイヤに触れると下のガラスを刺そうとして毒が付着する。その毒を削り取って採取していく。通常ハチは刺すとハチ自身が死んでしまうが、この仕組みであれば、毒を回収してもハチは死なない。ケニアでは、ハチの毒を治療に用いる試みされていて、集められた毒は1グラムあたり約4500円で取引されている。集団の攻撃性の強さや時間帯によるが、1グラム集めるのに約30分から45分かかるようが。ハチから蜜だけではなく毒だけでも集めるケニアの人々は一石二鳥の産業だった。