ウクライナ侵攻の長期化はロシアから兵器を購入してきた国にも影響を及ぼしている。その一つが社会主義国のベトナム。これまで兵器の調達はロシアに依存してきたが今その調達先が多様化を模索している。首都ハノイの空港できょう開幕した兵器や防衛装備品の国際展示会。約30カ国から企業や団体が200以上参加。注目を集めていたのが近年ベトナムと関係を深める米国は“脱ロシア”の動きを好機にとらえ積極的な売り込みを図っている。また、会場には日本企業の製品を紹介するブースも。こちらではベトナムがどのように調達先を多様化するのかに関心が集まっていた。こうした中、はじめて出展したのが中国企業。戦車や軍用車両の模型を並べるなどアピールしていた。ベトナムとは南シナ海の領有権をめぐって対立しているが、接近するアメリカや日本を牽制する狙いがあるものとみられる。専門家は中国を刺激しないように配慮しながら調達先の多角化をしたたかに進めていくのではと指摘している。