先週金曜日に公開された映画「小学校〜それは小さな社会〜」の短編版が、アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門ノミネート最終候補に選ばれた。東京・世田谷区の公立小学校を約1年間、4000時間にわたって密着取材。入学して間もない頃はあどけなかった子供たちが、教員や友達との関わりの中で成長していく様子などが丁寧に描かれている。監督を務めたのは、英国人の父と日本人の母を持つ山崎エマさん。山崎監督は海外で過ごす中で、自らの規律の正しさ、周囲を気遣う行動などを褒められることが多かった。その強さの原点が日本での小学校生活にあったという。日本の小学校教育の特徴、日本の小学校の当たり前の光景にあえて着目して作られたこの作品は、世界各国の映画祭で様々な賞を受賞するなど、各地で大反響を呼んだ。教育大国フィンランドでは、ドキュメンタリー映画として異例の4ヵ月のロングランを記録した。