米国のバイデン大統領とハリス副大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と相次いで会談した。大統領選挙で後継候補となる見通しのハリス氏はガザ地区の状況について深刻な懸念を表明し、停戦交渉の合意が必要だと訴えた。ハリス副大統領は25日、ワシントンを訪れているネタニヤフ首相と会談しイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くガザ地区の状況について意見を交わした。ハリス氏は記者団に対し会談で「イスラエルがハマスなどから自国を守れるよう引き続き支援していく考えを伝えた」と明らかにした一方、「ガザ地区で犠牲が増え続けていることに深刻な懸念を表明した」と述べた。またハリス氏はバイデン大統領が目指すべきだとしているイスラエルとパレスチナの2国家共存による和平の実現を支持する考えを示した。中東情勢を巡っては国内外でイスラエルへの軍事支援を続けるバイデン政権に対して反発が出ている。バイデン大統領は停戦などを巡る交渉をいち早く合意に導きたい考えで、その後継としてのハリス氏の見解も引き続き注目される。