ハンタウイルス集団感染の疑いでアフリカ北西沖のカボベルデ近くに停泊していたクルーズ船。ロイター通信などによると6日、スペイン領カナリア諸島に向けて出発した。スペイン保健省は残された乗客らは全員無症状だとして船の受け入れを表明しているが島民からは、新型コロナの時のような状況に逆戻りだとの声が。またカナリア諸島の市長も受け入れに反対している。ハンタウイルスの主な感染源はネズミなどのげっ歯類で、WHOはヒトからヒトへの感染はまれだとしている。これまでにクルーズ船の乗客8人に感染の疑いのある症状が出て3人が死亡している。感染が確認されているのは死亡した3人の内の1人、南アフリカで治療中の男性、スイス帰国後発症した男性。オランダメディアによると、感染が確認され死亡した乗客と接触していた航空会社の客室乗務員の女性がハンタウイルスに感染した疑いのある症状がみられ、国内の病院に入院したことが新たにわかった。乗客のルヒ・チェネットさんは、「普段は夕方に集まりがあったため午前9時に集まるよう言われた時に何かおかしいと感じた、普段船長はいないが船長がいて空気が張り詰めていたので撮影を始めた」と話した。先月12日に船長から伝えられた乗客の自然死。乗客のルヒ・チェネットさんは、「感染症についての情報は一切伝えられなかったためリラックスしており、朝食・昼食・夕食もダイニングエリアでとっていた、誰もマスクを着用しておらず食事は毎回のようにビュッフェ形式で乗客の多くは免疫力の高くない高齢者だった。もし客室で隔離されマスクを着用できていればここまで感染が広がる前に食い止められたのでは」と話した。クルーズ船の運行会社は当初ウイルスや感染の兆候は確認されていなかったと説明している。クルーズ船の乗客には日本人1人も含まれている。厚生労働省は、仮に感染した乗客が日本に入国した場合でも国内でヒト-ヒト感染により感染拡大する可能性は低いとして冷静な対応を呼びかけている。
