細川猛彦さん(64)の台所物語「台所の恩返し」を紹介。小学校教諭を定年まで勤め上げ現在は息子のコンビニ経営を手伝っている。料理を始めたのは3年前、妻が倒れたことがきっかけだった。皿を割るため食洗機、かがむと腰に悪いと吊り下げ収納にした。料理上手な妻が7年前に脳出血で倒れ、後遺症で半身が動かせなくなった。猛彦さんは妻のためにもう一つの台所を作り後ろに電子レンジを設置しテーブルには片手で食事ができるような工夫をした。猛彦さんはレパートリーを増やすため前の晩から調べハンバーグに初挑戦、デミグラスソースなどはパスし無理はせず文明の力を借りた。試行錯誤しながら猛彦さんは「何時に帰っても食べるものがある。毎日違うものが出てくるのが当たり前だったが今思うと大変なことだったと感謝している」とした。