2024年7月17日放送 8:15 - 8:55 NHK総合

あさイチ
わたしの台所物語 〜台所には人生が詰まっている〜

出演者
鈴木奈穂子 博多大吉(博多華丸・大吉) 博多華丸(博多華丸・大吉) 安部みちこ 美村里江 宮本亞門 
わたしの台所物語
60代男性の台所物語

細川猛彦さん(64)の台所物語「台所の恩返し」を紹介。小学校教諭を定年まで勤め上げ現在は息子のコンビニ経営を手伝っている。料理を始めたのは3年前、妻が倒れたことがきっかけだった。皿を割るため食洗機、かがむと腰に悪いと吊り下げ収納にした。料理上手な妻が7年前に脳出血で倒れ、後遺症で半身が動かせなくなった。猛彦さんは妻のためにもう一つの台所を作り後ろに電子レンジを設置しテーブルには片手で食事ができるような工夫をした。猛彦さんはレパートリーを増やすため前の晩から調べハンバーグに初挑戦、デミグラスソースなどはパスし無理はせず文明の力を借りた。試行錯誤しながら猛彦さんは「何時に帰っても食べるものがある。毎日違うものが出てくるのが当たり前だったが今思うと大変なことだったと感謝している」とした。

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台所には人生が詰まっている わたしの台所物語

ゲストの美村里江さん宮本亞門さんを紹介した。わたしの台所物語をみて宮本さんは「幸せなお二人ですね。お父様の愛情を感じる」「絶対ポジティブ、いろんなことに興味がある方なんでしょうねすごく大切なこと」などと話した。きょうはオールスターの中継のため8時55分までの放送になると紹介した。

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MLBオールスターゲーム(2024年)
50代女性の台所物語

松田房美さんの台所を紹介。宮崎県の一戸建てで、赤い大鍋がある。松田さん家族で大鍋を囲むのが日曜日の習慣だった。松田さんは母の代から美容師で地元で40年働いている。ご近所や親戚からのおすそ分けが家の前にあり消費すべく赤い大鍋でなんでも作っているという。大食漢の夫と食べるのが大好き娘4人だったので大きな赤い鍋を購入した。日曜におすそ分けを大鍋で食べることが週間になり月曜日朝に余った分を1人暮らしの近所や親戚におすそ分けするまでがセット。気の優しい夫は去年3月、前の晩にいつも通りに大鍋を囲んだ次の日の月曜に命を絶った。呆然としていたが松田さんは大鍋に気づき夫といつもしていたようにおすそ分けに向かったという。亡くなって1年あまり変わらず日曜の大鍋は続いているという。軟骨入りコラーゲンのスープをいれ何でもいれるおでんを思い出を話しながら食べ、月曜の朝におすそ分けする変わらない日常が松田さんの支えになるということ。

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おでんカレーキャベツシチュー宮崎県豚汁
50代「わたしの台所物語」 変わらない日常が支え/台所には人生が詰まっている わたしの台所物語

50代「わたしの台所物語」について宮本さんは「寛さんも一緒に食べていると思う。天国からあったかい家族が同じように食べてて幸せ。大変なことを超えて今生きてること、僕たちは生きてるんだから生きることに集中して幸せを持続したほうがいいんで。素晴らしい」などと話した。松田さんは夫を亡くして1年あまりで悲しみは癒えないが家族がグリーフケアを受けたり地域のつながりに支えられたりしていると話した。この取材は同じような状況の人と共有したいという思いで受けたということ。市政の人の台所を訪ねる連載を続けてきたエッセイスト大平一枝さんは松田さんの台所について「台所は作る場所だが心を繕ったり修復したりする場所だなと思った。300件の取材で大切な人を亡くされた人で思い出すのが辛く処分した、リフォームする人は1人もいない。いるけどいないと台所が伝えていくものもあるし家族が心をなだめて大鍋とともに日々を刻んでいる」などと話した。

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40代女性の台所物語

北海道登別市、築47年・家賃5万円の広い台所のお宅。展示されているかのように並ぶ民芸食器が素敵。持ち主・新村のりこさん。2年前から初めてのひとり暮らし。のりこさんにとって台所は自分の足で立っていると感じられる場所。2年前から夫を札幌に残して単身赴任中。登別市で地元の魅力を発信する“地域おこし協力隊”に採用された。仕事を通して沢山の人達と出会ってきた。それが台所に詰め込まれているという。こけしはアイヌの工芸作家と仕事した時に「素晴らしいですね」という話をしたら何ヶ月後かに届いたそう。番付表は東京出張の時に出会った新入りのお相撲さんが送ってくれたもの。食器はのりこさんが企画したイベントなどを通して出会った陶芸作家たちの作品。以前は自分の仕事に自信が持てず模索を続ける日々だった。最初に仕事に就いたのは23歳。事務職だったが、ミスばっかりしており、先輩から”チョンボマン”というあだ名を付けられたという。その後、デザイン会社を経て、雑貨などの販売イベントを企画・運営。大手バイヤーと地元・北海道の作家を結びつける中でやりがいを見つけた。しかし、イベント運営の仕事は収入が低く、赤字になることも。かつての取引先に「趣味じゃん」と言われた。夫とは12年前に結婚。仕事は続けていたが、夫の収入に頼る暮らしにコンプレックスを感じてきたという。当時は夫の社宅で2人くらし。洗面所も脱衣所も兼ねた暗くて狭い台所で夫の帰宅時間に合わせて夕飯づくりの日々を送っていた。そんな時に見つけたのが登別の魅力を発信する地域おこし協力隊の募集。採用が決まり、「ひとりで暮らしたい」と切り出したところ、最初は戸惑っていた夫も応援してくれた。仕事が忙しい時は台所でご飯をかきこむことも多いが、自分の働いたお金で部屋を借りて食べていることが嬉しいという。今の仕事の任期は来年の春まで。ひとりで過ごす時間は人生のボーナスタイムだという。のりこさんは「別に「終わらないでほしい」とも思ってない。今だけのご褒美みたいな感じだからすごい楽しんでいられる」と話した。最近になって札幌で暮らす夫がこの町に転勤の希望を出したそう。

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アイヌトマト札幌市(北海道)登別市(北海道)鹿肉
台所には人生が詰まっている わたしの台所物語/次回放送に向け出演者募集中 あなたの台所物語をこちらへ

大平は、台所は、自己確認の場であり、自己肯定の場でもある、夫の転勤についていって、自分の人生を考える女性は多い、VTRの女性の生き方は、そうした女性たちのヒントになりえるなどと話した。「わたしの台所物語」では、取材させてもらえる台所を募集している。QRコードから応募できる。去年子どもが自殺したという視聴者からは、VTRに出演した家族のように、家族が幸せであることが亡くなった人の供養になるなどとの投稿が寄せられた。

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おでん新村のりこ登別(北海道)秋田県
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