第2次世界大戦中、ナチスドイツによって支配された地域を地図で紹介。その反省からドイツは平和主義を貫き、軍事支援に慎重な立場を取ってきた。しかしウクライナ侵攻で一変し、軍事費の増加区など時代の大転換を迫られた。ドイツ・ハンブルクで歩道に埋め込まれる敷石には犠牲者の名前や亡くなった場所などが刻みこまれている。ドイツのギムナジウムではナチス・ドイツに殺害された人たちを追悼するつまずきの石が設置された。つまずきの石は90年代から始まったプロジェクトでドイツを中心に10万個以上が設置されてきた。ハナさんは、つまずきの石は私達ドイツ人が犠牲者を追悼するいい機会だと思います、犯罪を犯したのは私達の先祖、ドイツ人であることを知ることが大切だと話した。ロシアの侵攻を受けたウクライナに対して積極的な軍事支援を行う方針に転換した今のドイツ政府に懸念を抱いており「ドイツは他国の戦争に関与すべきではなありません」などと話した。
ドイツ北部のブレーマーハーフェンで、武器供与などに理解を求めるシンポジウム「時代の転換」が行われた。メルケル前首相のもとで外交顧問を務めたホイスゲン氏は方針転換に理解を求めた。しかし反対派の市民からは批判が相次いだ。ドイツは第二次世界大戦を引き起こした反省からこれまで他国への武器供与に慎重だったがロシアによるウクライナ侵攻がそれを一変させた。ショルツ首相は、わたしたちは時代の転換を目の当たりにしています、世界はこれまでと同じではなくなると話し、国防費をGDPの2%以上へ大幅に引き上げることを確約した。さらに今年2月には戦車 レオパルト2のウクライナへの提供に踏み切った。殺傷兵器の支援などの時代の転換を市民はどのように受け止めているのか。つまずきの石の設置をサポートしてきた歴史教師のラース先生は、ウクライナ人の命を守るためには時代の転換もやむなしと考えている。ドイツの歴史の授業ではナチスドイツの学習に多くの時間が割かれている。この日は加害の歴史を生徒たちがディスカッションした。生徒たちの時代の転換の受け止めについて、ラース先生は「多くの生徒はウクライナは支援を受けるべきだと考えている 一方で干渉や戦争をするべきではないという生徒もいます この問題はドイツの社会を分断しています」と説明した。
過去への反省が揺らいでみえるような事も起きている。今年5月、ドイツ東部ブルクのギムナジウムに通う生徒らが法律で禁止されているナチス式の敬礼をした写真が流出した。取材した地元テレビには放送後、他の学校でも起きているという情報が多数寄せられたという。ブルクがある旧東ドイツ地域では極右政党「ドイツのための選択肢」の勢力が急伸。今年6月にはドイツ中部の自治体で候補者が初めて首長選挙で勝利した。ブルクの学校で勤務をしていた元教師は、もっと早く右傾化の問題に取り組むべきだった、反応するのが遅すぎました、今はもう危険な状況ですと話した。
ホロコーストの生存者のアグネス・ヒルシさんは、不安にかられている。危うい流れに新しい技術で対抗しようとする試みもある。制作会社のCEOは「ドイツでは右翼勢力が強まりつつあります 唯一抵抗する手段は啓蒙をしっかりやることです」と語っていた。42台のカメラを使ってのVR化の撮影で、ヒルシさんもスタジオに入った。つまずきの石を設置した画稿の生徒はナチス式敬礼をした同世代の行動について、「私達の世代にとって非常にショックです 差別的な発言に対し私達の世代は声を上げなければなりません」と話していた。時代の大転換を迫られたドイツ。生徒たちは侵略や大量虐殺といった過去の歴史と向き合ってきたからコぞ、誤りは繰り返さないと話す。
ドイツ北部のブレーマーハーフェンで、武器供与などに理解を求めるシンポジウム「時代の転換」が行われた。メルケル前首相のもとで外交顧問を務めたホイスゲン氏は方針転換に理解を求めた。しかし反対派の市民からは批判が相次いだ。ドイツは第二次世界大戦を引き起こした反省からこれまで他国への武器供与に慎重だったがロシアによるウクライナ侵攻がそれを一変させた。ショルツ首相は、わたしたちは時代の転換を目の当たりにしています、世界はこれまでと同じではなくなると話し、国防費をGDPの2%以上へ大幅に引き上げることを確約した。さらに今年2月には戦車 レオパルト2のウクライナへの提供に踏み切った。殺傷兵器の支援などの時代の転換を市民はどのように受け止めているのか。つまずきの石の設置をサポートしてきた歴史教師のラース先生は、ウクライナ人の命を守るためには時代の転換もやむなしと考えている。ドイツの歴史の授業ではナチスドイツの学習に多くの時間が割かれている。この日は加害の歴史を生徒たちがディスカッションした。生徒たちの時代の転換の受け止めについて、ラース先生は「多くの生徒はウクライナは支援を受けるべきだと考えている 一方で干渉や戦争をするべきではないという生徒もいます この問題はドイツの社会を分断しています」と説明した。
過去への反省が揺らいでみえるような事も起きている。今年5月、ドイツ東部ブルクのギムナジウムに通う生徒らが法律で禁止されているナチス式の敬礼をした写真が流出した。取材した地元テレビには放送後、他の学校でも起きているという情報が多数寄せられたという。ブルクがある旧東ドイツ地域では極右政党「ドイツのための選択肢」の勢力が急伸。今年6月にはドイツ中部の自治体で候補者が初めて首長選挙で勝利した。ブルクの学校で勤務をしていた元教師は、もっと早く右傾化の問題に取り組むべきだった、反応するのが遅すぎました、今はもう危険な状況ですと話した。
ホロコーストの生存者のアグネス・ヒルシさんは、不安にかられている。危うい流れに新しい技術で対抗しようとする試みもある。制作会社のCEOは「ドイツでは右翼勢力が強まりつつあります 唯一抵抗する手段は啓蒙をしっかりやることです」と語っていた。42台のカメラを使ってのVR化の撮影で、ヒルシさんもスタジオに入った。つまずきの石を設置した画稿の生徒はナチス式敬礼をした同世代の行動について、「私達の世代にとって非常にショックです 差別的な発言に対し私達の世代は声を上げなければなりません」と話していた。時代の大転換を迫られたドイツ。生徒たちは侵略や大量虐殺といった過去の歴史と向き合ってきたからコぞ、誤りは繰り返さないと話す。