ソウル支局から中継。ソウル支局・山下涼太の報告。非常戒厳の宣布からおよそ6時間での解除となったが、韓国国内ではどう受け止められているのだろうか。解除はされたが、昨夜からの事態に野党のみならず、これまでユン大統領を支えてきた与党からも批判の声が出ている。与党「国民の力」のハンドンフン代表は昨夜の早い段階から今回の非常戒厳の措置について「間違っている」などと述べて、ユン大統領を批判し、解除するよう求めていた。そして野党側は今回の非常戒厳の宣布が憲法違反だと一斉に非難している。さらに民主化宣言以降、初めての非常戒厳だったこともあって市民の間からも批判の声が上がっている。世論調査機関「韓国ギャラップ」が先週行った調査では、ユン大統領の支持率は19%で20%を割り込む厳しい数字となったが、今回の状況を受けて求心力がさらに低下する可能性も指摘されている。市民団体などはユン大統領の強権的なふるまいは認められないなどとして辞任を求める集会などを相次いで開くとしていて、政権への反発が強まることも予想される。