気候変動対策を話し合う国連の会議「COP29」で、英国政府が二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を2035年までに81%削減するという新たな目標を発表した。これは英国のスターマー首相がCOP29で記者会見を開いて発表した。英国はこれまで2035年までに温室効果ガスの排出量を1990年と比べて78%削減する目標を掲げていたが、81%まで削減のペースを加速するとしていて気候変動対策を主導するねらいがあるとみられる。会見後には首脳会合で演説し、9月末に国内最後の石炭火力発電所が運転を停止したことなどに触れたうえで、新たな削減目標を引き合いに「全ての当事国に野心的な目標の提示を強く求める」と述べた。そして今後も地球温暖化対策を重要視する方針を強調した。2035年までの新たな削減目標は来年2月までに国連に提出することが求められているが、発表したのは英国が3か国目で日本は現在検討中だという。