日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の代表委員3人がノーベル平和賞のメダルを受け取った。過去には、ICANやオバマ元大統領、佐藤栄作元総理大臣など、核軍縮や核廃絶の取り組みの受賞は今回で13回目。しかし、世界はいまだ核兵器の脅威にさらされている。日本被団協・代表委員・田中熙巳さんは「核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう」とコメント。1982年に日本被団協が国連の軍縮特別総会に参加、演説したのは山口仙二さん。あれから40年余り、田中さんは世界に自らの体験を語った。現地の新聞には授賞式の様子が大きく記載されていた。きょう、高校生に被爆体験を語った被爆者は「今までやってきたことは間違いなかった。語り続けるというその決心は強められた」などと話した。広島の原爆資料館の元館長・原田さんは「非常に大きな荷物、具体的にどういう形で進めていくか行政と市民が一緒になって考えていくべき」とした。