スペイン・バルセロナの中心に聳えるのがアントニ・ガウディの「サグラダ・ファミリア」で、未完の聖堂ながら多い時で年間470万人の観光客が訪れる。建築が始まったのは140年前で、建築家だったアントニ・ガウディは31歳だった。前任者からの計画を引き継ぎ、10年で聖堂を完成させるはずだったという。ガウディは聖堂の建築と並行していくつもの建設も手掛け、開花した独創性はサグラダ・ファミリアにも及んだ。その後、サグラダ・ファミリアの建築に専心し、無給で作業に当たった。不慮の事故でガウディは73歳で死去し、スペイン内戦下では建築資料が消失してしまうも、建築は継続された。