福島第一原発の処理水放出から1年。第26回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー。きのう世界一の寿司職人を決めるコンテストが開かれた。世界を魅了し始めた日本のホタテ。いまも続く中国政府による禁輸措置。大きなダメージを受けた中国への輸出依存度が高かったホタテ貝に携わる漁業関係者たち。いま、北海道のオホーツク海沿岸でホタテ漁の最盛期。紋別市の水産会社・丸ウロコ三和水産は1年前、中国向けの輸出がゼロになり、在庫が倉庫を埋め尽くした。新たな販路の開拓を続け、いまでは禁輸前のレベルまで回復。統計でも日本のホタテ輸出量はV字回復。脱中国で世界各地に向かった日本産ホタテを追跡。タイの首都・バンコク、高級スーパーでは北海道産ホタテの特設コーナーが。レストランには「ホタテサラダ」。日本産ホタテ貝のタイへの輸出額は去年同期比3.5倍に増えた。米国・サンフランシスコの人気ラーメン店・HINODEYA。「究極のホタテ・ラーメン」は約4000円。地元の人や観光客に人気。日本産ホタテの米国への輸出額は前年同期比6割以上増えている。東ヨーロッパのハンガリーでは意外な反応が。世界にマーケットを広げることでピンチをチャンスに変えつつある日本のホタテ。中国による日本の海産物に対する輸入再開のめどは立っていない。