G7サミットの予定を切り上げアメリカ・ワシントンに戻ったトランプ大統領は、イランの最高指導者のハメネイ氏について、「今は殺害するつもりはない」との考えを示した。トランプ氏不在の中、カナダではG7サミットが続行している。トランプ氏は、イスラエルとの軍事衝突が続くイランに対し圧力を強めており、ワシントンに戻ると国家安全保障会議を開催して中東情勢の対応にあたっている。17日には、イランを念頭にSNSに「無条件降伏」などと投稿し、ハメネイ師について「どこに潜んでいるか正確に把握している」とした上で、「簡単な標的だが、少なくとも現段階では殺害するつもりはない」との考えを示した。G7では、ウクライナ情勢が議題の拡大会合が開催され、ゼレンスキー大統領が参加した。ゼレンスキー氏は、G7首脳らに対し「ロシアが国際社会からの外交的な申し出をことごとく無視している」と強調したと明らかにした上で、プーチン大統領が戦争を終わらせるよう、「皆で、トランプ氏が、自身が持つ影響力を行使するよう促し続ける必要がある」と述べた。