トランプ大統領がFRBに対する圧力を強める中で次期議長候補とされる3人のうちの1人、国家経済会議のハセット委員長は7日、「FRBは政治的な影響力から独立すべきだ」と述べた。マーケットの専門家は政権によるFRBへの介入をどのように考えているのか。ピムコ公共政策担当責任者、マネージングディレクターのリビー・キャントリル氏にインタビュー。キャントル氏は「FRBの独立性は極めて重要であり不可侵であると政府も認識しているはず」、「秋には関税によるインフレ圧力が高まる可能性があると考えている」、「イールドカーブの急勾配化が続く可能性がある」などと述べた。キャントリル氏は第一次政権の事例を見てもFRB人事にトランプ大統領の意向が色濃く反映される可能性は限定的だと主張。9月の利下げが市場で確実視される中、FRB人事に加え関税による不確実性が経済に与える影響については警戒感を緩めていない。
