「りそなアセットマネジメント」の戸田さんの予想レンジは36300~37100円で、注目ポイントは「中期経営計画に注目」で、「TOPIX EPSのアナリスト予想の推移を見ると、今年度は堅調な業績のまま終了できそうで、来年度も増益が期待できそう。決算が集中する3月期末を前に今は例年企業がまだ来年度の見通しを示していない時期。来年度以降に対する情報が少ないなかで、トランプ大統領からの関税政策などの情報が頻繁に発信され、投資家の関心も不安材料に集中しがちだという事情があると思う。多くの企業は概ね3~5年ごとに中期経営計画(中計)を発表し、経営戦略や利益目標、株主還元方針を示すが、資本の有効活用が企業に求められるなか、成長投資などによる高い利益成長と株主還元強化策に注目が集まる。3月期決算企業は今後、本決算発表のときまでに順次公表するケースが多い。これから中計の発表が目立ち始める時期に入るので、企業業績の先行き不透明感を払拭する効果があると伝えている。業績進捗がこれまでの中計の目標を上回って推移している企業に注目している。目標を上回り、今年度計画を終える企業は来年度からの新中計でも強い利益成長や株主還元評価の発表が期待できる。また、中計の1・2年目で早くも計画を達成する勢いのある企業は中計の目標見直しも期待できそう。一方、中計の目標に達していない企業でも、パナソニックのように課題をしっかり認識し、抜本的な構造改革を打ち出しそうな企業も変化期待で注目を集めるだろう。このように目先の情報量の多い政治材料だけではなく、これから出てくる企業の経営戦略と利益成長を確認できる中期経営計画tに注目したいと思っている。」などと述べた。