バスケットボール日本代表の原修太選手は潰瘍性大腸炎という国指定の難病を公表しながら第一線で活躍を続けている。そこには子供たちへの特別な思いがあった。原はワールドカップでバスケ男子日本代表が48年ぶりに自力でのオリンピック出場を決めた時のメンバーの1人。第一線で活躍し続ける原選手はプロ3年目の夏に体に異変が起きていた。安倍晋三元総理も患っていた国指定の難病「潰瘍性大腸炎」は大腸の粘膜に炎症が起き下痢や血便などの症状が現れ完治が難しいとされている。治療などのため2か月近く出場できない時期もあった原選手。診断から6年近く経った今も点滴や飲み薬などで病気と付き合いながらバスケを続けている。そんな原選手は「ハラの輪」と名付けた支援活動を開始。脂質ゼロのタレを使うなど腸疾患がある方でもおいしく食べられる焼き鳥丼を考案。原選手は難病への理解を広げようと取り組んでいる。更に力を入れているのは同じ難病を抱える子供たちへの支援。入院中の子供たちと試合会場をつないでハイタッチなどの感覚を共有できる体験イベントや子供たちを会場に招き試合後に交流することも。原選手は「夢を諦めず、この病気と一緒に僕も一緒に頑張っていきたい」などと話した。