盛山文部科学大臣は、パリオリンピックの開会式に出席したあとの29日、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナを訪問した。日本とウクライナはことし2月、ウクライナの復興に向けて教育と科学技術分野に関する協力文書を交わして、具体的な方策を協議するための会議を設置することで合意し、盛山大臣はこの会議の初会合に出席した。会議で日本側は、ウクライナ人の大学生を国費留学生として今後5年間で合わせて100人受け入れることや、研究者の交流を進めること、日本の絵本をウクライナ語に翻訳し寄贈することなどを伝えたという。会議のあと、盛山大臣は「戦争から戻ってきた人たちの教育をどうしていくのか、心のケアを含めて今回出た話で何ができるのか検討する」と述べた。