オリンピックで連日熱戦が続く柔道。開催地のフランスでは今や日本を超える人気となっている。その背景を探った。28日の柔道女子52キロ級。メダルを有力視されていた阿部詩の一本負けに会場に響いたのが健闘をたたえるウタコール。リスペクトを込めたこの声援はなぜ送られたのか。フランスは日本以上の柔道大国。フランスに柔道が伝わったのは1930年代と古く現在の競技人口は50万人以上と実に日本のおよそ4倍。20歳のディアキテさんは6歳から柔道を始め今は柔道の先生になるため大学で学んでいる。最もひかれたのは他のスポーツにはない礼儀の文化。シャイな性格だったが柔道を通して謙虚さや誠実さを学び自分に自信が持てるようになった。柔道に通じる礼儀がフランスでの人気の根底にあるとしているが、更に人気が広がった理由がフランスでは技を分かりやすくするため大外刈を足技1号などと数字を用いた名前に。また、初心者が目標を立てやすくするため帯の色も7色に分かれている。