アメリカ・ハリスハリス氏とトランプ氏のキャンペーンソングの狙い。ハリス氏のキャンペーンソング・ビヨンセさんの「フリーダム」は、自由と希望をテーマにしている。ハリス氏の選挙用広告動画でも曲が使われ、銃による暴力から身を守る自由や自分の体について決断する自由、つまり人工妊娠中絶を選ぶ権利を守るということを主張。アメリカメディアによると、ハリス氏は今月9日、アリゾナ州で開かれた集会でも「私たちの戦いは未来のためのものであり自由のための戦い」と自由を強調し、トランプ前大統領との対比を図っている。アメリカ・トランプ前大統領のキャンペーンソングは、カントリー音楽の大物のリー・グリーンウッドさんの「ゴッド・ブレス・ザ・USA」。愛国歌として知られ、アメリカの第2の国歌とも呼ばれている。1984年にヒットした曲で、共和党・レーガン元大統領など歴代の大統領の選挙戦でも使用。大統領選で使用するキャンペーンソングの重要性について、早稲田大学・中林美恵子教授は「イメージ戦略で重要。広くアメリカ人に浸透し、どこでも誰にでも当てはまる曲を選ぶ必要がある。」と話している。また、効果について「音楽と候補者のイメージやメッセージ性を重ねさせる。物事をドラマチックに見せ人々を結束させ共感させる力があり決めかねている人たちの琴線に触れたいという狙いがあるそして、浮動票の取り込みも狙っている。」と分析している。中野さんは「好きな音楽とパーソナリティの関係ってそこそこ分かってて。支持している人によって受け入れられる曲が違うというのはなかなか面白い現象。」などとコメントした。