パラリンピック連覇を果たした全盲のスイマー・木村敬一さん。共に歩んだのは同い年の友人・星奈津美さん。現役時代、ロンドン五輪とリオ五輪の200mバタフライで銅メダルを獲得した。2023年1月、木村さんから指導依頼を受け、全てが始まった。木村さんが病気で視力を失ったのは2歳の時。それでも両親からの勧めもあり、幼い頃から多くのことに挑戦した。中でも夢中になったのは10歳の頃に始めた水泳。それから泳ぎを磨き、東京パラリンピックで金メダルを獲得した。そして金メダルのその先の挑戦を考えた。これまで木村さんは肉体を活かしたパワーのある泳ぎをしていた。しかし、30代に入り、パワーだけに頼ることは難しくなっていた。そこで大幅なフォーム改造を決断。頼ったのは友人であるオリンピックメダリスト・星さん。戸惑いもあったが指導を引き受け、すぐに課題を見つけた。