米・トランプ新大統領が就任。40年ぶりに連邦議会の中で開催された大統領就任式。会場には歴代大統領らに加え、新内閣の要職を務める見通しのトランプ氏らの側近が勢揃いした。宣誓を行い、正式に第47代大統領に就任。就任演説では「黄金時代が始まる。米国を第一に」と演説。性別は2つ、メキシコ湾を米国湾、火星に星条旗といった膨大な野望まで語った。中国の副主席も参列する中、中国批判とも取れる発言をした。去年7月に自身が襲撃された事件も持ち出し、「神によって命を救われた」と演説。トランプ大統領の就任を祝うイベントには約2万人が詰めかけ、日本から訪れた安倍昭恵さんの姿も。トランプ氏はステージの上で支持者の歓声を浴びながら大統領令に署名する異例の演出を見せた。トランプ氏は大統領令に署名したペンをステージから支持者に投げ入れ会場を沸かせていた。さらに2021年の議会襲撃事件の受刑者ら約1500人を恩赦する大統領令に署名。また、カナダとメキシコに対して来月1日から25%の関税をかけるつもりだと脅しをかけたり、報道陣に「北朝鮮は核保有国だ」と従来の米とは異なる見解をするなど初日からトランプ節全開。トランプ大統領就任にウクライナ・ゼレンスキー大統領は「国際的な課題を含む多くの問題解決に向けた希望の日」とコメント。トランプ氏が提唱する「力による平和」が「長期的かつ公正な平和」を実現する機会をもたらすなどとし、ロシアのウクライナ侵攻が続く中、トランプ氏の指導力に期待感を示した。一方でロシア・プーチン大統領はウクライナ侵攻終結に意欲を示し、”ロシアとの直接接触を再開させる用意がある”とするトランプ氏の姿勢を「歓迎している」とし、「我々は対話に前向き」と述べた。イスラエル・ネタニヤフ首相は「ハマスの軍事力を破壊して二度とイスラエルに脅威を与えないようにするため協力することを楽しみにしている」と話している。一方で石破総理はトランプ大統領とは日米双方の国益を考えながら信頼関係を確立し、安全保障や経済協力を進めていきたい考え。首脳会談は早ければ来月前半にも行う方向で調整。石破総理も「それほど時間はかからずに日にちは決まる」との見通しを示している。