きょうパリオリンピックが開幕を迎える。セーヌ川沿いでは開会式に向け最終調整が行われるなど、世界中から訪れる観光客をもてなす準備が着々と進められている。一方、パリを脱出する市民が相次いでいる。美容師として60年以上のキャリアを持つ男性によると例年、客でにぎわうはずの美容室だがかつてないほど客足が遠のいていると話した。大会はパリ市内全体を使って開催されるため、広い範囲で通行規制が敷かれている。例年7月には観光客であふれている人気地区もガランとしていており、カフェも客足はまばらになっている。さらに大会期間中は地下鉄の運賃が通常の約2倍になるなど、物価も上昇傾向にあり、住民からは不満の声が上がっている。大会期間中、半数近い市民がパリを離れる可能性がある調査結果もある。パリ市民にとり今年はいつもと違うバカンスシーズンになる見込み。