フェンシング女子サーブル団体で銅メダルを獲得した日本代表のメンバーがの日本テレビのスタジオからZIP!に生出演。歴史的快挙から一夜明け、今の気持ちについて江村美咲(25)は、「試合が終わった直後は疲れていたので早く寝ようとしたが、自分の興奮と体がもう全身バキバキで痛くて、なかなか眠れなかった。眠れない間にも、いろんな方からたくさんのお祝いのメッセージを頂いて幸せな時間だった。やっと五輪のメダリストになったと感じている」と語った。今大会、女子フルーレ団体で銅メダル、男子エペ団体で銀メダル、男子フルーレ団体で金メダルを獲得するなどフェンシング勢の大躍進が目立つが、これらの活躍の影響について、キャプテン・福島史帆実(29)は「めちゃくちゃ(いい影響に)なっていて、私たちの試合の前に女子フルーレ団体や男子エペ団体の結果を見るたびに、私たちも絶対にメダルを取りたい!という気持ちがさらに強くなった。団体戦は個人戦よりも緊張感やプレッシャーがあって難しい場面も多くあるが、私たちも絶対にメダルを取る!という強い気持ちでいられたのがすごく良かった」と語った。3位決定戦で、フランスに10対7とリードされた場面で第3試合に出場したリザーブメンバーでチーム最年少の尾崎世梨(21)は、この時の心境について「最年少で、初めての五輪出場で緊張する気持ちもあったが、若さを生かしてフレッシュにガツガツ前で攻めるフェンシングができて、チームの流れも持ってくることができた」「緊張もあったが、点数を取っていくうちに、楽しいな、五輪の舞台だなと実感した」と語った。フェンシングではポイントを奪った際に雄たけびで感情を表すが、普段の自分について、尾崎世梨は「普段から私はあんまり(感情を表すタイプではない)。フェンシングの時だけです」、キャプテン・福島史帆実は、「(尾崎選手が感情を表に出すことは)全く(ない)です。むしろホワホワしていて、おとなしい性格。フェンシングすると人が変わって、こんなに叫ぶんだ!とびっくりした。(尾崎)世梨ちゃんが叫ぶと、こっちも気持ちが高まってより一層、頑張ろうとなる」と語った。この好調の要因について、高嶋理紗(25)は、「試合前からチーム全員で声をかけ合って、強い気持ちで戦おう!という話をしていて、今回の五輪でチーム一丸となって戦えたのが一番の勝因だと思う」と語った。日本が3ポイントリードして迎えた第9試合に出場した江村美咲は、必殺技のロングアタックを決めて日本に銅メダルをもたらした。試合を決めた瞬間について、江村美咲は「9試合目に入ってすぐの時は当初の作戦がなかなかうまくいかなくて、1点差まで攻められてしまったのですごく怖さはあった。後ろを振り返ってベンチを見た時に、みんなが『前、前』と言ってくれたので、それを信じてみんなの思いを胸に思いっきり前に向かった。決まった時は、みんなでつないできたリレーを締めくくれて良かったなと気持ちだった」「(負けてしまった)個人戦から団体戦まで気持ちを切り替えることができなくて、そんな中で団体戦を迎えて、自分のいいところを出せたかと言われたらそうでもなかったと思うし、苦しい1日だった。でも心強いチームメートとたくさんの方々の応援だけで最後は踏ん張れたと思う」と語った。日本で応援していた人や子供たちに向けて江村美咲は、「フェンシングは見ても面白いと思うが、やったらもっと面白い。“スポーツ界のチェス”と呼ばれるくらい、いろんなことを考えて、それを実際にかっこいい舞台で思い切り剣を振って、チャンバラみたいな感覚で楽しめるので、機会があれば体験していただきたい」とメッセージを送った。