今年で90回目となるパリモーターショーが開幕し、EU(ヨーロッパ連合)が追加関税を決める中、中国のEVメーカーが存在感を示している。14日に開幕した今年のパリモーターショーには、約50の自動車メーカーが参加していて、中国からは9社が出展している。日本の大手メーカーの出展はなかった。中国製のEV(電気自動車)をめぐっては、EUの執行機関であるEU委員会が「中国政府から不当な補助金を受けている」として、現在の関税に最大35.3%を上乗せすることを決めていて、中国側も対抗措置をとるなど対立が深まっている。こうした中でも中国の大手自動車メーカー・BYDは、新型のEVを発表。「EU圏内にも生産拠点の建設を進めている」として、自信をのぞかせた。パリモーターショーは今月20日までで、約50万人の来場を見込んでいる。