アメリカの大学病院に勤務する内科医の山田先生が解説。脳に電極を埋め込むということ自体は新しい技術ではない。医療現場では比較的古くからパーキンソン病の治療に用いられてきた。これが応用されて、うつ病のような精神的な疾患でも電極埋め込み治療が試されている。現在は大掛かりな装置が必要だが、イーロン・マスク氏が計画しているようにマイクロチップの埋め込みとスマートウォッチによる遠隔操作でうまくいく可能性もある。まずは臨床試験で、特定の病気に対して有効で安全であるということを確認するプロセスを行っていくことになる。実用化の可能性はあるが、マスク氏が示唆していたような、脳の高次機能(言語、認知、記憶など)に応用するにはさらなる基礎研究が必要となりそう。