ASEAN(東南アジア諸国連合)に日本や米国、中国などを加えた国防相会議がさきほどラオスで始まった。中国が威圧的な行動を強める南シナ海情勢などをめぐって議論が交わされるとみられる。ASEANの間では米国ファーストを掲げるトランプ次期大統領が地域への関与を弱めることで、中国の影響力が拡大するとの懸念が広がる一方、中国への強硬姿勢が加速し、地域情勢の不安定化が進むとの警戒感も高まっている。その米国は去年から中国との国防当局間の対話を再開させているが、CNNテレビによると、今回は中国側が米国による台湾への武器売却を理由に個別の国防相会談を拒否したという。米国・オースティン国防長官は「中国側の決定は地域全体にとっての後退だ」としている。