サトシ・ナカモトが初めて公に表れたのは2008年の金融危機の真っ只中だったという。2008年にサトシ・ナカモトを名乗る人物からビットコインを作ったというメールが送られ、そこにはビットコインに関する論文が書かれていたという。そこでビットコインの仕組みについて専門家が解説。暗号学的ハッシュ関数やマイニングについて語られた。
ビットコインの運用開始は2009年の1月で、24時間365日仕組みは動き続けている状況だ。ビットコインはブロックチェーンという技術で事実上改ざん不可能な分散記録システムになっており、このシステムはお金以外にも使うことができる。ただそんなビットコインの論文が匿名で発表された理由はナゾで、サトシは自分の動機や考えをほぼ語らなかったという。そんなサトシのビットコイン保有量は約100万BTCになるのではないかと言われているという。ただサトシはビットコインを法定通貨に変えたことはないとみられているという。そしてサトシの正体は10年以上経った今もわかってないという。
サトシ・ナカモトの正体を探る一つの手がかりがある。サトシは2008年10月31日にサイファーパンクのメーリングリストに論文を投稿した。そのためサトシ・ナカモトはサイファーパンクの考えに共鳴する部分があったのではないかと伝えた。サトシ・ナカモトは非中央集権という偉い人がいない世界を実現したいと思っていたのではないかと専門家は語った。またサトシ・ナカモトの正体について専門家はハル・フィニーだったのではないかと語っている。サトシはハルを共同開発者のように扱っており、初めてビットコインが送られた相手もハル・フィニーだったという。
最大の謎は「なぜ、こんな特殊な名前を思いついたのか？」ということ。なぜ「サトシ・ナカモト」という匿名にしたのかだ。有力なのは知り合いにその名前の人がおり、名前を拝借したという説だという。ハル・フィニーはビットコインが誕生してから1年後にALSを患い身を引くと発表しており、その時期にサトシもビットコインから離れ始めたという。ただ専門家からはハルとサトシのやり取りを詠むとハルがサトシだとは思えないという見解もある。一方でビットコインはマイニングによって本来の理想とは違ったものになってきており、マイニングが巨大ビジネスになり一握りのプレーヤーに支配されるという状況になっている。サトシの真の動機は純粋で善良なものだったと思うと専門家は語っている。
サトシ・ナカモトの最初の協力者であるハル・フィニーは未来の人々ヘ向けて映像を残している。映像では暗号学や妻への想いを語った。そしてハル・フィニーは2014年に永眠した。