茨城・常総市にある森永乳業 利根工場。ヨーグルトやデザートなど約70種類の食品を製造。ここで森永乳業がビジネスの柱とするビフィズス菌入りのドリンクヨーグルトが作られている。ビフィズス菌は健康に良い影響を与える善玉菌。森永乳業は乳児のお腹に多くのビフィズス菌がいることに着目し研究を開始。1969年に初めて乳児から新しいビフィズス菌を発見した。しかし製品化には大きな壁が。ビフィズス菌は酸素を嫌うという。1996年には多くのビフィズス菌を生きたまま維持できる凍結乾燥技術を開発した。水分を除くことで菌が休眠状態になり長期保存が可能に。その結果、粉ミルクやサプリメントなどにもビフィズス菌を使用できるようになった。一方で食品メーカーとして高まる健康ニーズに応えるだけでなく美味しさとの両立が最も重要だという。