日米自動車摩擦をめぐり、1992年、当時のブッシュ大統領が宮沢総理大臣に対し、「是非助けて欲しい」とアメリカ製の自動車部品の購入を拡大するよう異例の懇願をしていたことが公開された外交文書で明らかになった。外交文書からは、アメリカ側が大統領選挙を意識していたことがうかがえるが、11月に行われた大統領選挙でブッシュ氏はクリントン氏に敗れた。専門家は「ブッシュ大統領が当選するには日本から具体的な数字を勝ち取ることが必要だった。宮沢首相としても、ブッシュ氏以外の候補者が厳しい対日姿勢を示していたため、このタイミングでアメリカ側に協力姿勢を示した」と話した。