おおにしわかさんは4歳の時に小児がんと診断され、入退院を繰り返していた。病室での経験から着想を得て絵本「ビーズのおともだち」を2022年に出版した。登場するのは入院中の女の子で、医療スタッフからもらうビーズが妖精に変身し励ましてくれる物語である。病室で1人で過ごす時間に空想していたことを基にわかさんが原画を作成し、プロの作家やイラストレーターなどがサポートし12歳の誕生日に出版した。出版から3ヶ月後の2022年7月、わかさんは息を引き取った。わかさんは4歳の時に病室で絵本を作っており、描くことに何時間も集中し両親や医療スタッフに作品を披露していた。わかさんには絵本を海外の人にも読んでもらおうと、英語版の制作を進めていた。わかさんの母親の優子さんは1年以上葛藤していたところ、わかさんと絵本を制作した編集者やデザイナーが英語版の制作に力を貸した。完成した冊子にはわかさんが病室で書いた文字が刻まれていた。完成した英語版はアメリカの小児病棟に寄贈された。