先週水曜日、小泉進次郎氏が農林水産大臣に就任した。備蓄米の販売価格「2000円を目指す」と発表。40代女性は「半信半疑」、40代男性「今できるなら、なぜ前はできなかったのか」と話す。コメの販売価格を下げるため備蓄米の売り方を変えるという。流通経済研究所・折笠俊輔さんによると、これまでは競争入札で一番高い金額だったJAなどの集荷業者が落札していた。落札価格が吊り上げるためコメの価格低下にはつながらなかった。随意契約では、政府が予定価格を決定し小売業者を直接やり取りするため安い価格で流通できるとみられている。小泉農水相は「今平均4200円のコメの異常な高騰を1回抑えるには、まず2000円の備蓄米を入れる。これは今やれる1つの手だと思う。今までできなかったことも何でもやる」「月曜日から正式に随意契約を始める」と語った。まず、大手小売りに集中して備蓄米を売る方針。実店舗だけでなくネット販売も含めて様々な流通のカタチを模索していきたいとしている。楽天グループ・三木谷浩史会長は「すぐ開始できるものではない。「5キロ2000円の実現に向けて頑張る」と述べ、随意契約へ前向きな姿勢を示した。全国のコメ卸売業者37社にアンケートを実施。「下がる」17社、「下がらない」9社、「わからない」11社。「特定のところに集中し地方や中小、小売りには届かない」との声もある。「新鮮市場東本郷店」店長・飯田智成さんは「備蓄米が入りやすく販売した時は一瞬、コメの価格は下がったが、もう下がらない。元々が入ってくる量が少ない」と話す。備蓄米の随意契約対象は主に大手スーパー。小規模スーパーには備蓄米の量が少なく、コメの価格は下げづらいという。先週、取材したファームおおとね・青鹿政幸さんは「高騰してきて、やっと農業ができるかなという状態」と話していた。円安や輸送コストの上昇で肥料や資材が高騰しており、生産コストと価格が見合わないという。小泉農水相の方針について「今までが、ずっとコストを切っているような値段で限界なのに、またコメ価格低下となると不安が大きい」「新米と価格差が出ると購買欲が減るのではと心配」と話す。