英国で総選挙を前に与党保守党が兵役を巡る新たな選挙公約を打ち出した。英国メディアはスナク首相にとって選挙キャンペーンの中での最初の主要な公約だとして注目を集めていると伝えている。18歳になると1年間、兵役に就くかあるいは週末に社会奉仕活動するかを選ぶもの。フィナンシャルタイムズの世論調査によると18歳から24歳までの若者に対して1年間の強制的な兵役を「支持」しているは10%。一方で、65歳以上は46%。野党側は、財源や軍事的な合理性がないなどとして一斉に反発、批判している。一方、ヨーロッパでは英国だけでなくフランスやドイツ、オランダでも廃止された徴兵制を何らかの形で復活させようという議論も出ている。背景にはロシアのウクライナ侵攻を受けた危機感もあって英国での議論の行方が注目されることになりそう。
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