アメリカ・トランプ大統領は、ウクライナ・ゼレンスキー大統領が今月28日にアメリカを訪れると明らかにした。トランプ大統領はウクライナに対し、支援の見返りとしてウクライナ国内のレアアースなどの鉱物資源の権益を求めていて、この協議について欧米の複数のメディアは「両国が大筋で合意した」と伝えている。イギリスの経済紙・フィナンシャルタイムズによると、合意文書の最終版には、ウクライナが鉱物資源から将来的に得る収益の50%を拠出し、基金を設立することなどが盛り込まれているという。その上で、アメリカが資源開発から得られる5000億ドル、日本円にして74兆円余の権益の要求を取り下げたことで、ウクライナが合意に署名する準備が整ったと報じている。一方で文書の中にはウクライナがアメリカに求めてきた安全の保証については含まれていないとしている。ウクライナとしては、合意を通じて、アメリカとの関係がこれ以上悪化するのを防ぎたいねらいがあると見られるが、ウクライナが求める安全の保証を巡り、アメリカがどう関わるのかが今後の焦点となりそう。
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