南シナ海でフィリピンが実効支配するセカンド・トーマス礁の海域では中国海警局の船がフィリピン軍の拠点に向かっていた運搬船に放水銃を発射し、けが人が出る事態となった。日本、アメリカ、オーストラリア、フィリピンの4か国は共同声明を出し、南シナ海のフィリピンの排他的経済水域内で「海上協同活動」を行うと発表した。護衛艦「あけぼの」やアメリカ海軍の沿海域戦闘艦、それにオーストラリア海軍とフィリピン海軍のフリゲート艦などが参加して、共同訓練を行うという。南シナ海での中国への対応をめぐっては、ワシントンで10日に行われる日米首脳会談や翌11日にフィリピンも加えて行われる3か国の首脳会談でも主要な議題の1つとなる見通し。