ローマ教皇を決める選挙コンクラーベがこのあと日本時間の夜遅くから始まる。サン・ピエトロ大聖堂に近い広場では各国から大勢の信者や観光客が集まった。今回のコンクラーベでは多くの枢機卿がSNSを活用していて地元メディアなどは史上もっとも社会とつながったコンクラーベになると指摘している。改革派の有力候補の1人・タグレ枢機卿はフェイスブックで自身のメッセージなどを頻繁に投稿しフォロワー数は64万人を超えている。一方でインターネット上には特定候補に不利に働くとみられる情報もある。フランシスコ教皇の側近のパロリン枢機卿を巡っては高血圧で倒れたとする情報がSNSで拡散され教皇庁が公式に否定する事態となった。コンクラーベは133人の枢機卿が参加して日本時間午後11時半からシスティーナ礼拝堂で始まる。投票は総数の3分の2を超える得票者が出るまで実施される。期間中は外部との接触が絶たれ、新しい教皇が決まると礼拝堂の煙突から白い煙で知らされる。