ニホンザル・パンチ。生まれてすぐ母親から育児放棄され、飼育員が与えたオランウータンのぬいぐるみを母親代わりのようにして連れて歩く姿が話題となった。先週、ぬいぐるみは見当たらず、当初孤立しがちだったパンチは他のサルたちと馴染んでいる様子だった。市川市・安永課長は「順調に群れ入れは一歩一歩進んでいる」と話した。ぬいぐるみを持たなくてもパンチ人気は全く衰えていない。平日でも開園前から行列ができるほど。最近特に増えているのが外国人。海外メディアにも取り上げられ、パンチ人気は世界に広がった。取材中に出会った女性は片道2時間かけて毎週東京から訪れている。女性は来園の度にパンチを撮影しSNSに投稿しているが反響は予想以上だった。人々を引きつける魅力は何なのか。SNSの投稿に付けられた「#がんばれパンチ」。サル山に戻されたパンチが仲間に入れてもらおうと必死になる姿が多くの人の共感を誘い応援したくなる気持ちを掻き立てた。パンダがいなくなった寂しさを埋めて埋めてくれたという人もいた。1月に上野動物園の2頭のパンダが中国に返還された後に注目されたのがパンチだった。一方で最近は他のサルからいじめられているように見える動画が拡散され、心配のあまり園に問い合わせが殺到し対応に追われている。園は一部のサルを一時的に引き離すなどしたが、こうした行動はニホンザルの群れでは自然なことだと説明している。安永課長は「ニホンザルの世界では群れの序列、順位の高いサルが低いサルを教育することが当たり前のように行われている。一日の大部分を平穏に遊んで暮らしているので、静かに見守っていただけるとうれしい」と話した。また、パンチ人気にあやかって飼育員の名前を騙って寄付金を募る偽サイトも出てきているという。市川市動植物園に寄付する場合は公式サイトを確認して入金方法などを確認してほしいと呼びかけている。
